レトロ給湯器 PA-516RFWHZ 交換工事
こんにちは。ケーズフロンティアです。
またまた、久しぶりのブログ更新になってしまいました。暑さで倒れているんじゃないかって?!安心して下さい!
滝のような汗をかきながら、毎日施工しています。
しかし、この時期の外仕事は、過酷です。
それでも、車で移動していると、炎天下で道路工事をしている土木の方、屋根の上で作業している大工さん、足場をかけている鳶職人さん。外で働いている方はたくさんいます。
皆さん、自分の夢や目標の為、守るべき家族の為、記録的猛暑に立ち向かっています。
そんな一生懸命な姿を、カッコいいと思う人も多いですが、残念ながら、まだまだ外で働く職業の地位は高いとは言えません。
「ホワイトカラー」の職業、「ブルーカラー」の職業などを差別用語として捉えている方も少なくありません。
働くことで社会に貢献する。職種に上も下もないはずです。
私たちを含む、外で働くたくさんの方々、「社会のインフラを支えている」そんなプライドを持って、水分補給、睡眠、塩分、たくさん取って、この夏も乗り越えましょう!
さて今回のブログは、今ではなかなか見かけなくなりました、レトロな屋内型給湯器交換をご紹介いたします。
製造年 1990年 使用期間33年 PA-516RFWHZ(東京ガス品番)パロマ OEM
つい先日まで、現役バリバリの壁貫通型、湯沸かし器。ついに引退の日を迎えました。
これが壁の外側の給排気トップです。四角い箱型で燃焼に必要な空気を取り込み、燃焼後の排気を排出します。
33年頑張っていた給湯器です。長年の労をねぎらいながら撤去します。
撤去すると大きな四角い穴が開いています。向かいのトランクルームが丸見えですね(笑)
「BFアダプター120B」専用アダプターを使います。このアダプターは室内から外の化粧板をバネの力で引っ張り、外の化粧板についているパッキンを効かせ雨仕舞(アマジマイ)をします。
※雨仕舞とは、外から雨が入らないようにすること
この手のトップは断崖絶壁の壁面に付いていることが多く、外からコーキング等の雨仕舞ができない為、この中からの引っ張りが重要になってきます。
内側です。スリーブの長さに注意します。今回のトップは「FF120Bトップ」壁厚200MM この壁厚をしっかり把握していないとスリーブやトップが外まで出ない設置不備になってしまいます。
新しい給排気トップです。外壁から、どの程度前方に出すか細かな基準があり、全て設置基準に沿って施工します。
また写真ではわかりにくいですが、トップは必ず先下がり勾配をつけます。先ほども書きましたが雨仕舞の一環です。このトップが先上がり勾配(逆勾配)になっていると、雨が屋内に侵入してきます。
ノーリツ GQ-2037WS-FFB 設置完了です。
この機種は「特監法」対象機種に指定されています。
特監法とは、特定ガス消費機器の設置工事の監督に関する法律です。
ガス機器が正常な燃焼を行うためには、十分な空気(酸素)が必要ですが、正しく使用、設置しないことで、酸素が不足して不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素(CO)という有毒なガスが発生します。
一酸化炭素は色もにおいも無く、毒性が強い気体の為、ほんの少しでも吸い込んでしまうと気付かないうちに中毒になる危険性があります。
最初の症状は風邪に似ていて、なかなか気付きにくく、次第に頭痛、吐き気がしてきて、手足がしびれて動けなくなり、重症になると、人体に強い機能障害を起こしたり、意識不明になって死にいたることもあります。
空気中の濃度が約0.3パーセントだと30分で死亡というデータもあります。
うーーーん。まさに「サイレントキラー」見えない毒ガスです。怖いですね。
この怖さを理解し、給排気筒の技術と知識、資格を持って施工するのが「特監法」対象機種です。
また特監法 第6条に
特定工事事業者は、特定工事を施工したときは、経済産業省令で定めるところにより、当該特定工事に関わる特定ガス機器の見やすい場所に、氏名又は名称、施工年月日その他の経済産業省令で定める事項を記載した表示を付さなければならない。
ちゃーんと給湯器左上のほうに貼付してあります!
屋内に給湯器が設置してある方は、一度施工シールが貼ってあるかどうか確認してみて下さい。万が一貼ってない場合は、大げさではなく命の危険があります。危険がなくても法律違反です。
特監法対象機種も経験豊富なケーズフロンティアに連絡下さい。
最後にこの場をお借りしまして…
この時期に施工を終えると、多くの方々からジュースやお茶、コーヒー、アイスをたくさんいただきます。
事務所の冷蔵庫はいただきもので埋まっています。本当にありがとうございます。
「暑い中、お疲れ様です」この一言は、まさに魔法の言葉。流した汗が報われる瞬間でもあります。
ジュースやお茶も、もちろん嬉しいですが、何よりお気遣いが嬉しいものです。
あ--早く涼しくならないかな―。
次回もお楽しみに!