右手の根性焼き!に隠された秘密…漏水修繕工事
こんにちは。ケーズフロンティアです。突然ですが、私の右手には火傷の跡があります。
ただこれはタバコをジュってやった根性焼きではないんです💦
床下配管、漏水修繕の為、狭くやりにくい場所で銅管のロウ付けをした時にロウが手に落ちてきた時の火傷。
銅管??ロウ付け??専門用語が多すぎますね。
【銅管】は給湯配管に多く使用されています。熱をよく伝えたり、耐食性に優れています。
近年は樹脂管が多く、使われることは少なくなっていますが、今から20年ぐらい前の戸建、マンションはほとんど銅管が使用されています。
【ロー付け】は銅管と銅管を接合するために、バーナーでロウ材を溶かし隙間にロウ材を入れ接着する古くからある金属接合技術です。
銅管とセットでよく耳にする【ピンホール】。
これは配管の表面に針で刺した程度の穴が開く状態です。当然その穴から水が漏れます。
電気イオン、水質、水量、摩擦、様々な原因はありますが、一番は経年劣化が多いです。
今回も天井の古い給湯配管がピンホールし、天井から水が落ちてくる漏水です。
天井開口。なんか配管がたくさんある。やりづらい!!!
ピンホールしている配管の他に、ガス管、給水管、排水管、ケーブル大集合。
でもいつだって漏水している箇所は、狭かったり、やりにくかったりするものです。
漏水箇所はエルボ(曲がり)の部分、切り離し撤去します。
切った銅管は楕円になっていたり、形が崩れているのでサイジングツールを使い真円に修正します。
この一工程が大事です。
形の悪いまま、修繕すると再び漏水するリスクがあります。
狭い場所でのロー付けなので、防熱板と濡れタオルを使ってバーナーの熱が銅管以外に伝わらないように細心の注意を払います。
保温材を巻いて作業終了です。
この一部分だけの修繕ですが、およそ2時間かかりました。狭くてやりづらい。
修理中は断水になっているから、早く復旧してあげたい。焦る…
でもそんな時、自分の右手をみる。
この火傷跡をみる度に、あの時の一瞬の気の緩みを思い出す。段取りの重要さを再確認する。
いつだって、失敗から学ぶ事のほうが多いものです。
私も駆け出しの頃は、たくさんの失敗をしました。たくさんの怪我をしました。
でもその失敗や怪我が、今の技術の礎になっているのは間違いありません。
ブログを書き始めるとノッてくるタイプなので(笑)
漏水修繕をもう1件書いちゃいます。
◆◆◆
「マンションの下の階に漏水している!!漏れている場所はどこかわからない」
とのSOS!!
実は漏水調査は、仕事の中でも難易度高めなんです。
給水配管、給湯配管、排水配管、雨漏りの時もあります。配管の場合、ほとんど壁の中や、床の下等、隠蔽部です。
漏れている箇所の特定が難しいのです。
到着後、まずは情報収集から始めます。
そう!名探偵のような聞き込みです。
そして下の階の様子を見に行きます。マンションのパイプスペースから少量漏れていました。
水道メーターを確認します。水道メーターは回ってないな…。
たくさんヒントが出てきました。
まずは水道メーターが回ってないことから、水圧が常時かかっている給水、給湯配管は大丈夫。
お客様より
「最近洗面水栓の水量が少なくなった」→洗面台が怪しい。
うん!少し水漏れした形跡がある。
点検口を開けます。(靴下ペンギンみたい🐧)
水、溜まってる!!!!!!!
原因は洗面水栓のシャワーホース。
これが欠損し、使うたびにホースを伝い洗面台の下から床まで水が漏れていました。
後日、水栓を交換して、漏水は修繕しました。
漏水は突然やってきます。そしてすごく焦ります。
現場到着後、第一に情報収集するのには理由があります。
お医者さんに行った時に話しも聞かずに診察して、治療や薬を出されたらすごい不安になりますよね?!
今の自分の体がどうなのかお医者さんに聞いてもらいたい。
家のトラブルも同じです。
特に漏水や排水の詰まり等、緊急性が高いトラブルは焦りや不安が大きいものです。
プロに話して、聞いてもらう事によってその不安を少しでもなくしてあげたい。安心させてあげたい。そんな想いを込めた情報収集なのです。
もちろん、漏水箇所特定のヒントを探すのも目的ですが、私たちは毎日毎日設備に向き合ってます。
漏れやすい箇所やパターンは、経験上ある程度予測できます。
それでも「聞く事」はやめません。
ただ技術だけの業者になりたくない。かかりつけ医のような存在になりたい。そんな想いからです。
「どの業者に連絡していいかわからない」
「すごい高額請求されそう」
そんな時は思い出して下さい。ケーズフロンティアはホームドクターを目指しています。
どんな難解なトラブルでも名探偵顔負けの推理力で対応致します。
「真実はいつもひとつ!!!!」
次回のブログもお楽しみに!!