こんにちは。ケーズフロンティアです。ピークの暑さは過ぎましたが、まだまだ残暑が厳しいですね。夏から秋へ変わる季節の変わり目。夕日が沈む風景をみると、妙にセンチメンタルな気分になるのは、私だけでしょうか…
さて今回のブログは、今月もたくさん施工事例はあるのですが、どうしても伝えたいことがありますので、マニアックな施工事例を楽しみにしていた方、申し訳ございません。

次回のブログには素敵な「レストルーム改修工事」を書きますので、少々お待ちくださいませ。

今回どうしても伝えたいこと。それはブログのタイトルにある

「安心、安全の為にできる事」です。

先日、静岡県にある認定こども園に通う3歳の女の子が通園バスの中に取り残され、熱中症で亡くなるという本当に悔やんでも悔やみきれない、悲しい事故が起きてしまいました。
その日の外の気温は約30度、車内の温度は15分で50度近くにもなるとの事です。
灼熱の車内で、3歳の小さな女の子が必死に生きようと服を脱いで…水筒を全部飲んで。
何回、「ママ、ママ」と泣いたんだろう…最後まで一生懸命、助けが来るのを待っていたと思うと…

「なぜ6人乗った子が6人降りたかを確認できないのか？」

「車を降りる時、車内をみればいいだけなのに」「園の管理体制はどうなっているんだ？」

その後、園長の会見も名前は間違える、笑顔をみせる。酷い会見でした。
自分の管理で助かった命があることを理解していない。救いようがない。決して許せる事ではありません。

私たち設備の仕事も、人の命に関わる仕事です。ガス工事不備は爆発事故。
不完全燃焼による、一酸化炭素中毒事故。電気工事不備は火災事故。
事故を100％絶対防ぐ事は難しいのかもしれませんが、事故が起きないように120％努力する事はできます。
ケーズフロンティアでは様々なチェックをして安心、安全、痛ましい事故が起きないように細心の注意を払っています。

その一つが、ガス漏洩検知器によるガス漏れ検査。

新コスモス電機の漏れ検知器です。本体は10万円オーバー、更に年に1回点検（校正）に出しています。泡をふきかけるスプレータイプを使う業者も多いですが精度に雲泥の差がでます。泡では検知できない微小漏洩も発見できます。

更にもう一つ、「デジタルマノメーター」

作業した箇所だけではなく、これはお家のガス配管全体のガス漏れを確認できます。
配管に圧力をかけて一定時間、圧力が保持できる事を確認します。
こちらの機械も1年に一回検査に出しています。
古くなった埋設部のガス配管はけっこう漏れていたりします。

更に水周りには、「テストポンプ」

水道配管に圧力をかけて、漏水がないかをチェックします。
このように様々な機械を使ってチェックします。どんなに完璧に作業した後でも必ずチェックします。事故を未然に防ぐ為、安心、安全を届ける為、何回でも検査します。

10,000件工事して、1件のミスはしょうがない…こんな気持ちで工事をしていると必ず事故はおきます。
10,000件工事しても、100,000件工事しても少しのミスも許さない！！この精神こそが悲しい事故を防ぐ、唯一の方法だと思っています。

今回のバス置き去り事故でも、様々な再発防止策が検討されています。代表的なものがバスの中にセンサーを設置する事です。現代の検知センサーの技術は、どうしても一定数発生してしまう、ヒューマンエラーに対しての最後の砦となるはずです。
今回の事故の前にも、車内に置き去りにしてしまう事故は発生していて、国からの通知がでていましたが効果はありませんでした。園の出席管理システムでは亡くなった子は登園した事になっていたそうです。
通知すること、出席システムを使う事が仕事になっていて、園児の命を守ること。
一番大切な事が抜けているのかもしれません。

【検知システムの技術＋携わる人の想い＝安心、安全】

人の命に関わる仕事はたくさんあると思います。私を含め、かけがえのない大切な命に携わる仕事をする方々へ。今一度、気を引き締めて、今回のような悲しい事故が絶対に起きないように120％の努力をしていきましょう。人の命より大切な事はないのですから。

尊い幼い命が、大人の不注意によって奪われる事があっては絶対にならないのです。
ご遺族の方々へ　心よりお悔み申し上げます。