中間ダクト(3室換気)三菱V-18ZMPC6 交換工事
こんにちは!ケーズフロンティアです。暖かくなってきましたね。春は変化の季節です。入園、入学や入社、引っ越しなど、新たな生活が始まり、期待と不安が入り混じる桜の季節。人間には「現状維持バイアス」というものがあり、変化を拒む傾向があると言われています。新しく得るものより、今あるものを失いたくないという感情が強くなるそうです。新しい環境になじめなかったり、一歩踏み出す勇気が持てない方へ。私が好きな言葉を送ります。
「進まざる者は必ず退き 退かざるものは必ず進む」 福沢諭吉さんの学問のすすめに書かれています。現状維持は衰退であり、挑み続けてさえすれば必ず良くなる。諦めなければ、結果は好転する。努力すること、挑戦することの大切さ。この名言はそんなことを教えてくれます。今年度も挑戦をテーマに日々過ごしていければと思っています。
さて、今回は中間ダクト交換の施工事例になります。中間ダクト?なかなか聞きなれない設備ですよね。少し前のマンションで多く採用されていた換気設備です。浴室、洗面所、トイレなどの換気を一つの換気扇でおこなう設備になります。ただこの中間ダクトの難点は…設置場所が天井裏で、ほとんどのケースで交換が難しい位置に設置されている点です。まずはこちらの現場写真を
何でもない、普通の洗面所の天井です。実はこの天井に中間ダクトが設置されています。え?どうやって交換するの?って私でも思います(笑) ひと昔前の建築は点検や交換のことを考えていない施工も多々あります。でも諦めず、前を向くのがケーズスタイル!隠れているのであれば、開けて発見すればいい。
ほら、発見できた!!こんな狭い、誰にも見えないところで、25年以上も頑張っていた中間ダクトに敬意を表します。でももう動かなくなってしまったから。
撤去しました。「懐」ふところ(天井から、躯体(コンクリート)までの高さ)がないので作業は困難を極めます。さらにダクト配管は塩ビ管直結、本体を吊っているボルトも新しい機種には位置が合いません。毎度の事ですが、写真だとサクッと簡単そうに見えますが、コンクリートに頭をこすりながら大汗かいています(笑)
後継機種を調べても、全く同じ大きさの中間ダクトはなく、吊っている全ネジ(ボルト)は打ち直し、ダクトもアルミフレキダクトへ交換。コンクリートに穴を開けたり、天井ボードを開口したりすると時はもちろん
床はフル養生です。長年、現場の仕事をしていると養生一つで、その業者さん(職人)の仕事はわかります。養生が適当な人は、仕事も適当で汚いです。大事なお客様のお家の工事ですから、キズはもちろんゴミ一つだって残すわけにはいきません。だって自分の家に業者さんが来て、直に工具を置かれたりしたら嫌ですから。自分がされて嫌な事は、人にしてはいけない。って子供の頃に教わりました。皆さんも、ご自宅に業者さんを呼ぶ時は、そんなところを見て下さい。気遣いができる人は、仕事も丁寧で仕上がりも良いはずです。
最後に天井へ点検口を設置して、工事は無事に終了です。この点検口があれば、次回交換も容易ですし、修理、点検もできます。交換工事(リフォーム工事)は、工事中にイレギュラーがたくさん起こります。通称「ハマる」なんて言ったりします。でも、ハマればハマるほど、対応能力は上がります。どんな事でもそうですが、一回経験した事は次に生かすことができます。これは私の感覚ですが、設備の仕事をして5.6年目位の経験は一つ一つを積み重ねていく「足し算」。職歴が10年を超えたころになると、積み重ねた経験を応用して肉付けしたり、削ぎ落したりして直感的に、最善の結果を出せる感覚があります。経験と経験をかけた「掛け算」のようなイメージです。もちろん掛け算のほうが、より早く良い結果を出せます。
冒頭にも書きましたが、4月はスタートの季節です。慣れない事、不安な事もたくさんあるかもしれません。ですが、諦めず続ける事で、見れる景色も必ずあります。私自身、心が折れそうな時が何度もありました。でも諦めず続けたから、今があると思っています。
社名の「ケーズフロンティア」フロンティアはフロンティアスピリットから由来しています。日本語だと開拓者精神。旺盛な意欲と行動力、前人未到の分野に踏み込むことを恐れない勇気。今年度も何事にも恐れずに、挑戦していきます!!
次回のブログもお楽しみに。